オタクをはなさないで

オタクの恋愛観や、オタクコンテンツについて書くブログ

結婚しないので恋愛しない、みたいな

まずはじめに

主語が大きいことで起きる問題は避けたいのだが、どうにもこのブログを対象とする人々を表すスッキリしたワードが思い当たらない。

内気で真面目でサブカル好きが多く、何かに楽しく打ち込んで、それ以外に目がない彼らのことを、果たして「オタク」と呼ぶのが正しいかどうかはわからないが、当ブログではそういう愛すべき人たちを「オタク」と呼称させていただくことにする。

恋愛はコスパが悪い?

現実の恋愛などというものから30年近く、というか人生を通して遠ざかっている人々にとって、異性と付き合うということは異常事態である。それゆえ、特定の異性と長期間交際ですら困難なのに、チャラ男やチャラ子がレジャー感覚で男女交際を取っ替え引っ替え、ということはあまりにもハードルが高い、天空のお遊びである。

よってそれらに取り組むには多大な労力や精神力を必要とする。

そこまでしてする意味があるのか。そもそも友人と話していても思うのだが、結婚をしないのであれば恋愛ひいては交際をする必要はほとんどないと言ってもいいのではないか。

交際においては、性的欲求、承認欲求を満たす部分が大部分を占めていると思う。

このうち性的欲求においては、純粋な性的欲求であれば自慰によってある程度処理できるし、人肌が恋しいといったことやマイノリティな性癖に関しては、お店を利用したりその手のコンテンツ視聴によって大部分は解消できると思う。

承認欲求については、SNSによって手軽に軽度の承認を得られることや、仕事/趣味の環境がある程度恵まれ、またそれなりのことをしていれば他人からの評価を得られ、それにより承認が得られる。

よってオタクな彼らにとっては新しいことである「恋愛」に挑戦するよりは、今まで積み上げてきた趣味や技術とお金で十分に生活が事足りてしまう、つまり恋愛に挑戦するのはコスパが悪いのである。

よく「人生経験として恋愛をしておくべき」といった話を見るが、こちらはキチンと打算しており、上記の理由から恋愛をすることで得られるメリット、恋愛を通して得られる経験・価値というのは、概ね他のことから得ることができるのであり、特別な経験ではないと心の底では考えているからこそしていないのではないか。

そもそも恋愛経験がないので、いくら特別であろうと食べたことのない食べ物の味はわからない。あなたがミルワームを見せられて、「絶対に食べた方が良い!」と言われてみたときのことを想像してみてほしい。そういう感じである。(恋愛経験の特別性について、交際をして若干認識が改まったので後述する)

結婚するには技術(か年収)が必要

しかし、結婚をしようとすると話は別である。

2017年になった今、蔓延した恋愛至上主義の世の中で、異性を捕まえるためには恋愛で培われる経験が必要不可欠であると感じる。

文字媒体から得られる情報には実感が伴わず、映像メディアで語られる恋愛は実際に男女が付き合う期間の何万分の一の時間しか描写されず、あくまで表面上の描写にとどまりがちであり、これらを教材として学習するには限界があり、より良い効果を目指すには実践とフィードバックが必要不可欠である。

実際に交際するとなると、数十時間、数百時間、数千時間の時を一緒に過ごすことになり、その交際を通して、今まで全く異なる世界を生きて来た他人を隅々まで理解するのは容易ではなく、異性を理解するのもまた難しい。

統計を見ると年収が高ければ結婚できるという、すごく生活の実感に伴った結果が出てくるのであるが、我々の世代においてそもそも安定した年収が得られるかというのはかなり不確定な要素である。ので、そこを恋愛力や人間力でカバーしなければならなくなってしまっている。

パートナーの気持ちを察し、相手が自分と付き合っていて楽しく快適になってもらわなければならない。(こう書いてしまうと接待のようだが、自分がしてて気持ちのよい接待が恋愛で、気持ちよくない接待は俗に言う接待であると思っている。)

またその中で相手の性質を見極め、パートナーとしてやっていけるかどうかの判断をしなければならない。友人や同僚と違い、人生で一番長期間一緒に過ごすことになりかねない人物なので、ありとあらゆる面においての見極めが必要であり、そのためにどういうテストを行って結果をどう考察しなければならないかということを、入念に考え実行する必要がある。

これらの方法の学習は先述の通り、実体験をともなわない学習には限界がある。(もしくは適切な教材が今日に存在していない)

よって我々は経験によってこれを獲るしかないのである。

でも考えてみてほしい、結婚しないのであれば、この努力は必要ないので、他のことにリソースを回して自分のしたいことをできるのである。

じゃあ恋愛なんてしなくていいよね、という話になる。

また、昨今では結婚によって生じるリスクの考慮も重要である。3人に1人が離婚する昨今において離婚のリスクを考えないわけにはいかず、また離婚した場合男性にとって不利な事が多過ぎる。よってそんなリスクをとるぐらいなら結婚しないで良いや・・・となり更に恋愛は遠のくのである。

まとめ

恋愛経験が無いので、恋愛という新しいことに挑戦するのは大変、経験をともなわないとうまくいかない。恋愛で得られることは大体他のことでなんとかなるので、恋愛から遠ざかる。結婚するとなると話は別だが、結婚しないのであれば関係無いので結局恋愛はしない。

実際に交際してみて

次回に続く

dontleave.hatenablog.jp