オタクをはなさないで

オタクの恋愛観や、オタクコンテンツについて書くブログ

モテないという病

モテないは病だ。

この病は進行性で、かつ普通に生活している分には症状がわからないので発見が遅れる。手遅れになった際には矯正にとても手間がかかるので治るのは一朝一夕ではできない。にも関わらず、非モテバッシングはさも非難されて当然かのように言われるのはいたたまれない。

ネットとか周りとか自分とか見ててふと思い立って書きたくなったので書く。 なんかそれっぽく描くけどジョーク記事みたいなもんなので、章題それっぽいけど医療情報ではない。

症状

初期症状
  • 自分がモテないという事に関する自虐ネタを披露する
  • 異性とのコミュニケーションに抵抗がある
  • 異性とのコミュニケーションに興味が湧かない
  • 異性とのコミュニケーションにやましさを感じる
  • 理想が高く、特定の異性にしか興味が湧かない
重篤症状

自尊心・自己肯定感欠如による疾患の一つとして分類される。

原因

友人・家族からの肯定を発展させた形、もしくは特定の個人からの強い肯定の不足に自覚的になり、ストレスを感じることが発病の原因となっている。特に異性からの肯定が年単位で不足した場合、自己肯定感が不足し発症する。18歳未満での異性との交流が極端に少ない人物が発症する傾向が大きい。

噛み砕くと、肯定や承認とはビタミンの様なもので、様々な種類があり不足していると不調をきたす。家族や友人からの肯定と、特定の異性からの肯定は異なる成分で、どちらも無くても生きてはいけるが、心の健康の為に体が必要とする時が来るということだ。人生という大海を乗り切るには、レモンが必要だ。

コミュニケーション能力が低い人物や、外見的魅力に乏しい人物は異性パートナー探し競争での競争力に乏しい。その為、異性との交際というイベントに参加できないことが多く、結果として異性からの肯定が少なくなる。

異性からの肯定は社会的、生理的な二つの要求から成ると考える。

社会的要求とは、パートナーがいないのは一人前の人間ではない、という社会合意が近年の社会に蔓延していることから来る。人々に認められるには異性と付き合わなければならないという外的要求が、性の自由、個人の自由を謳う現代にも依然として蔓延している。

生理的要求とは、性欲や人として集団で生きる習性からくる寂しさを解消するために異性を必要とする、といった「その人の内」から湧く内的要求である。

症例

重篤患者例を以下に記す。

anond.hatelabo.jp

www3.nhk.or.jp

先に挙げた重篤症状が現れていることがわかる。重篤になると異性に攻撃的な態度をとったり、自信を喪失したりする。

女性の例として、フィクションと思われるが症状が近しい記述を見つけたのでここに記す

honcierge.jp

こちらでも、自信を喪失している様子が見てとれる。

予防

異性とのコミュニケーションを日常的に摂取できるような環境で生活することが望ましい。男子校・女子校・その他男女比が極端に偏る職場環境などで生活するのは発症の原因となり得る。やむおえない場合は、普段の生活圏と異なる、男女比が等分かつコミュニティ内での交流が盛んなグループに所属するのが良い(例:音楽系サークル等)

また、相手に不快感を与えずに交際を進める為の教育を、早い段階で(できれば小学校卒業までに)受けていることが望ましい。中高での生活にあたっては、当事者とはならないまでも異性との交流に臆することがないレベルに慣れておくことが望ましい。

間違った価値観を基準にしない為に、フィクション作品(映画など)を観る際には「現実はこうではない」という事を肝に命じて見なければならない。

治療

この病には、万人に効く定型の治療法が無いため治療は困難を極める。

パートナーが出来れば治ると考える人々もいるが、そうではない。仮に異性からの承認が得られたとして、その心理的な問題は即座に解消されない。「非モテマインド」はたとえパートナーがいても心の中に残り続ける場合がある。

まずはカウンセリングや書籍を通して自らが置かれている状況を理解する事が望ましい。その上で、人から愛されているという強烈な実感を長期間摂取することで寛解に至ることがある。

ただし、病気が進行するほど自身の状況理解を自分で行うことは難しく、またカウンセリングなども専門機関があるわけではない為完治が難しい。また書籍に関しても筆者は最適な書籍を現時点で挙げることが出来ない。書籍に関しては「モテる技術」とか「うんたら工学」とかは小手先で、仮にできるようになっても非モテマインドは絶対治らないので、もっと真面目な奴を読んだほうが良い。男女の違いを理解する、また自身を省みるという意味で、次の書籍はオススメかもしれない。

人からの愛も、病人は非常に懐疑的になっている場合が多く、根気を持って接さないと治療に時間がかかる。そんな人はなかなか現れないので、自ら積極的に活動するほうが良い。トライアンドエラーとそこからの学びで、少しずつ自分をアップデートするのが、一番の近道である。が、そんな元気がある人は殆どいないし、チャレンジしても結果が出るまでに時間がかかるのでなかなか治らないのが実情である。

病人に批判的に接することは、更生させる有効な手段とはなり得ない。まずは本人の現状理解と人からの愛があってこそこの病は治る。批判的に接するのは批判者の人を叩きたいという自己満足に他ならない。

完治とは行かないまでも、寛解に近い形になった症例を以下に引用する。

www.bbc.com

より理解するために

良さそうな本があったので読んで無いけど記しておく。

参考になりそうなレビュー

honz.jp

あとこれは読んだことあって、もっと承認にフォーカスした内容だったけど(前半は)面白かった。

おわりに

この病をわからないで、病人に攻撃している人が世の中にはしこたまいる。

大抵の方々は「相手の気持ちを考えろ」「相手の立場を考えろ」などの言葉で相手を責め立てる。しかし、相手の立場を考えるという意味で、せめてそういう人には敵意や怒りをあらわにするよりは哀れんで欲しいと思う。責め立てる行為はこの病気をさらに悪化させ、あなたにも害を及ぼしかねない。

結論が思いつかない、心が無。みんな幸せになれ。